正善寺日記

正善寺の由緒、仏像、お参り風景等を公開していきます

今日の法話

 こんにちは 正善寺管理人です

 今日は月に一回の、観音様のご縁日 小雨が降る中、大勢の方にお参りいただきました

 毎月お勤めの最後は、福勝寺のご住職による法話をお聞かせいただくのですが、今日は、その話を少しご紹介します


 法話は、人の痛みや苦しみが判れば、その痛みに対してより優しくなれるというお話でした

 トイレの神様として知られる烏枢沙摩明王(とすさまみょうおう)は、同時に母体をお守りする仏様でもあるというのです 不浄と神聖なる母体という、真逆の真理について、不浄を知る明王なればこそ、神聖なる母体をお守りできるというお話だったと思います

 また、あの安産・子育の神様として広く信仰の対象となっている鬼子母神も、我が子を育てるために近隣の幼児をとって食べていたのを、それを戒めようとしたお釈迦さまは、鬼子母神の末の子を隠し、子を失ったときの父母の嘆きは如何ばかりかと、諭したといわれ、そのことにより、我が過ちを悟り、仏に帰依したというお話でした

 元気な時に気づかないことも、やがて、わが身が不自由になった時に、初めて知ることがある

 不浄を知っているからこそ、より美しさを理解できる

 痛みがわかるからこそ、優しくなれる

 今日は、そんなお話でした