正善寺日記

正善寺の由緒、仏像、お参り風景等を公開していきます

春は名のみの

おはようございます 正善寺管理人です

今日は立春 暦の上では今日から春です

とは言うものの、「如月」の語源にもなったと言われる通り、まだまだ、着物をさらに重ね着する日が続きそうです

昨日は節分ということで、東北東を向いて、巻きずしを丸かじりした人も多かったのではないですか 我が家でも、女房殿が手製の巻きずしを作り、おいしくいただきました

一昔前は、ヒイラギの枝に焼いたイワシの頭を指して玄関に飾った家もありましたが、今ではほとんど見かけなくなった風習です

失われる伝統行事も多くあるのですが、時々はその意味と、その景色を懐かしみたいものです

まだまだ寒い日が続きます しかし確実に春はやって来ています 体調に気をつけて、元気に春を迎えましょう 

 

文化財防火デー

こんにちは 正善寺管理人です

寒い日が続きますが、体調を崩されている方はいらっしゃいませんか

紀南の方では明日から梅林が開園するとのこと 暖かい春まではあと少しです 頑張ってください

今日1月26日は『文化財防火デー』 正善寺でも火災の通報訓練、文化財搬出、初期消火、消防による消火訓練と実戦さながらの防災訓練を実施しました

訓練には地元小学校の子どもたちや地域の人たち、また、有田市文化財保護委員の方々が参加してくれました

この『文化財防火デー』は、1949年(昭和24年)、世界最古の木造建築である奈良県法隆寺の金堂で火災が発生し、貴重な文化財である壁画のほとんどが焼失したことを教訓にして昭和30年に制定されたものです 火災の原因については、壁画模写の画家が使っていた電気座布団の漏電による出火とされています

皆さんも、火のもとには十分ご注意ください

 

初観音に書初め

こんにちは 正善寺管理人です

今日は今年初めての観音様の縁日 昨日までの寒さも一休みですが、寒さはまだまだ続きます 風邪などひかないようにお気を付けください

今日は、いつものお勤めの後、みんなで書初めをしました 福勝寺のご住職がご用意いただいた御帳面には、『妙法蓮華経観世音菩薩普門品』の文字を一文字ずつ、また、葉書には自分の想いを一文字書いて、持ち帰ってきました

わたしは、『共に』という字を書きました。昨日は、阪神淡路大震災から29年目の祈念日 神戸市では、今年1月1日に発生した能登半島地震に想いを馳せて、『共に』をかたどった竹灯籠が設置されました

被災地・神戸から能登半島地震の被災者に向け「共に助け合う」「寄り添い続ける」という思いが込められているそうです

わたしも、その思いを忘れないために、今年の一文字としました 「天災は忘れたころにやって来る」と言いますが、近年では「天災は忘れる間もなくやって来る」と言えるかもしれません お互いに気をつけましょう

 

2024年 謹賀新年

 

新年あけましておめでとうございます

正善寺管理人です 昨年は、多くの方々と出会い、共に助け合いながら、正善寺の運営にご尽力賜りましたこと、厚く御礼申し上げます

今年は、昨年にも増して、良き出会い、良き学びが出来るよう心待ちしております

さて、昨年の暮れ、元観音講の方のご指導により、傷みが激しかった鰐口紐の化粧直しをすることができました

新年早々、正善寺へお参りいただく方々には、新しい鰐口紐としめ縄がお迎えいたします

どうか皆様におかれましても、今年一年、素晴らしい年でありますよう祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます

 

いよいよ年の瀬

こんにちは 正善寺管理人です

最近の寒暖差に、体調を崩されている方も多いのではないでしょうか

今日は、穏やかな陽気、絶好の掃除日和です

正善寺を開放するのは月に2度ほどなので、それほど汚れてはいないのですが、年に一度の大掃除、女房と二人で、たっぷり汗をかきました

座布団も日向干し 聖観音不動明王の頭にかぶったほこりも、きれいにお清めをさせていただきました

あと数日で、新年を迎えます 皆様にとって来年こそは良いお年でありますようにお祈り申し上げます

 

終い観音を終えて

こんにちは 正善寺管理人です

今朝はこの冬一番の寒さで、火の気のない正善寺では、皆さん厚着で寒さをこらえてお参りいただきました

早いものでもう12月 観音様の縁日も今年が最後です 私がお世話をするようになってから、ご病気で来られなくなった方、また、新たな出会いで毎月お越しいただくようになたった方々 来年は誰一人欠けることなく元気にお参りいただけることを只々願いたいと思います

年末にかけて残す行事は、28日のお不動様、年に一度の大掃除 それらが済めば、正月を迎えるための餅飾りとしめ縄張りです

週末はなお厳しい寒波がやって来ます どうかお体を大切に輝かしい新年をお迎えください

 

帰ってきた流転のみほとけたち

こんにちは 正善寺管理人です

9月23日から約2か月間、有田市郷土資料館で開催されていた『流転のみほとけたち』が終了し、展示されていた正善寺の仏たちが帰ってきました

ご本尊である阿弥陀如来がやっと我が家に帰ったというお顔で、正面にお座りになっています

今回の展示は、当寺に伝来する、名もなき仏たちや古文書にスポットライトを当てる、大変意義ある催しであったと感謝しています

しかし、寺に伝来する仏像はその寺にあってこそ、本来の輝きを放つものです 美術品であってはならないのです 

信仰の対象としての仏像は、これから先も地域の宝物 大事にお守りしていきたいと考えます